なぜカイロプラクティックは身体に良いの?
日本には柔道整復や按摩・マッサージ・鍼灸の他にアロマセラピーや整体など数多くの施術があります。その多くは利用される方にとってイメージと実情が合っていると思われます。例えば鍼灸の場合針やお灸を使って経絡と呼ばれるツボを刺激する。柔道整復は捻挫や脱臼、骨折を手技で治すアロマセラピーはアロマオイルを使う等
カイロプラクティックのイメージはポキポキ整体と言ったところでしょうか?
Wikipediaで検索してみると1895年にアメリカのダニエル・デヴィッド・パーマーによって創始された手技療法でWHO(世界保健機構)では補完代替医療と位置づけされています。また、アメリカをはじめとする世界40か国が主に筋骨格系の障害を取り扱う脊椎ヘルスケアの専門職として法制度化しています。
「背骨を本来持っている機能に戻すことで病気や怪我を未然に防いだり治るのを早める施術」
これが前回のブログで私なりに要約したカイロプラクティックです。
なぜ背骨を本来の機能に戻すと病気や怪我を未然に防げるのか?
それを知るには骨の働きを知らなければなりません
骨の仕事は主に6つ!
①身体を支える。骨が無ければタコやイカのようにグニャグニャになってしまいます。
②身体を動かす。骨と骨の間には関節がありその関節が動くからこそ身体を動かせます。
③内臓を守る。脳と脊髄神経や肺、心臓、生殖器や消化器の一部は骨に守られています。
④カルシウムの貯蔵。体内にあるカルシウムの99%は歯と骨に貯蔵されています。
⑤血液をつくる。生まれる前は脾臓や肝臓で作られるのですが産まれてからは骨の中にある骨髄が血液をつくります。
⑥咀嚼。食べ物を嚙み砕く動作も骨の仕事と捉える説もあります。
この様に骨が無ければ今行っている事は何一つ出来なくなってしまう重要な組織が骨なのです。それらの機能が損なわれないようにする目的があるからこそカイロプラクティックは身体に良いと言えるおおきな理由の一つです。
骨は形も数も一生変化し続けていきます(350→206→190とは?)
しかも骨はその形や数など一生に渡り変化し続けていきます
見出しの中の数字350→206→190は骨の数の変化です産まれた時、私たちの骨は訳350個あると言われています。それが成人になる頃には206個まで減ります。例えば大腿骨の様な大きな骨も子供の頃には股関節部と膝関節部はまだ一つの骨にはなっておらず複数の骨が軟骨を介して繋がっているのです。
このつながりがどんどんくっついて一つの骨になる事を癒合(ゆごう)と言います。20歳ころに一度落ち着く癒合ですが中年の頃には更に軟骨がカルシウム化し一つの骨に変化していきます。206個の骨が減少する理由です。
なので背骨を整えると言う事は形を整えるより機能を最大限に発揮させる事なのです
数だけでなく形も変わります
成長過程において慢性的な負荷を掛け続けると骨はその負荷に呼応するように成長します。
アデノイド顔貌と呼ばれるものがありますがアデノイド肥大により口呼吸が頻繁に行われることがこの顔貌の原因とされています。要は良く見る口呼吸と言う小さなインパクトが長期間に渡って行われると骨の成長(この場合は下顎の劣成長)に影響を及ぼすという分かりやすい例です
これは私見ですが昭和から平成後期頃に部活でサッカーをしていた少年たちにはO脚がとても多かったのです。しかし最近ではサッカーをしている少年にO脚の子はとても少なくなりました。コーチングの進歩に伴い身体に異常な負荷が掛からなくなっているのだなと理解しています。
最近のスポーツの世界ではネガティブな成長を嫌い大きく進歩している事を私はとても喜んでいます。私が子供の頃はスポーツ中に水を飲んではいけないという迷信が本当に信じられ日本中の子供がそれを行っていました。中学生の時いきつけのスポーツショップでゲータレードの粉末が配られスポーツ中に水分を摂らなくてはいけないと聞いたのが初めてでしたが私が高校を卒業するまでその考えが浸透する事はありませんでした。
結論・身体の基礎(土台)である骨格の機能を最善な状態にするから身体に良い
骨の作用を考えるといかに歪みやズレのない骨格が重要かと言う事がわかったと思います。(形状ではなく機能的に整うと言う意味です)
次回は私が考える歪みやズレについてお話させて頂きます
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