産後骨盤矯正ベルトはカイロプラクティックと併用が鍵!失敗しない選び方とケア方法

産後の骨盤の歪みによる腰痛や体型崩れにお悩みではありませんか?この記事では、産後のデリケートな骨盤をケアするために、産後骨盤矯正ベルトの選び方と正しい使い方、そしてカイロプラクティックとの併用がなぜ重要なのかを詳しく解説します。専門的なアプローチと自宅でのケアを組み合わせることで、効率的かつ安全に骨盤を整え、不調を改善し、理想の体を取り戻すための具体的な方法が分かります。失敗しない産後ケアで、快適な毎日を送りましょう。

1. 産後の骨盤はどう変化するのか 産後骨盤矯正の重要性

出産を終えた女性の体は、新たな命を育み、送り出すという大仕事を終え、大きな変化を経験しています。特に、体の土台となる骨盤は、妊娠中から出産にかけて大きく変化し、産後もその影響が残ることがあります。この骨盤の変化を適切にケアすることが、産後の体の回復や不調の改善、そしてその後の健康な生活を送る上で非常に重要になります。

産後の骨盤がどのように変化するのか、そしてその変化がなぜ産後の体に様々な不調を引き起こすのかを理解することは、適切な産後ケアを行うための第一歩です。

1.1 妊娠出産で骨盤が緩むメカニズム

妊娠中から出産にかけて、女性の体は赤ちゃんをスムーズに産道から送り出すために、特別な準備を始めます。その準備の一つが、骨盤の関節や靭帯を緩ませることです。この働きを促すのが、「リラキシン」と呼ばれる女性ホルモンです。

リラキシンは妊娠初期から分泌量が増え始め、骨盤を構成する主要な関節である仙腸関節や、左右の恥骨をつなぐ恥骨結合を緩ませる作用があります。これにより、骨盤は赤ちゃんが産道を通る際に広がりやすくなり、出産を円滑に進めることができます。しかし、出産後もリラキシンの影響がしばらく残るため、骨盤の関節や靭帯は緩んだ状態が続きます。この緩んだ状態が適切にケアされないと、骨盤は不安定になり、歪みが生じやすくなるのです。

また、出産時のいきみや体位、赤ちゃんの大きさなども骨盤に大きな負荷をかけ、骨盤の歪みや開きを助長する要因となります。これらの複合的な要因により、産後の骨盤は妊娠前とは異なる状態になっていることがほとんどです。

1.2 産後の骨盤の歪みが引き起こす体の不調

骨盤は体の中心に位置し、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っています。そのため、産後に骨盤が歪んだり緩んだりした状態が続くと、全身のバランスが崩れ、様々な不調を引き起こす原因となります。

1.2.1 腰痛や肩こりなど全身の痛み

産後の骨盤の歪みは、まず姿勢の悪化に直結します。骨盤が不安定になると、体は無意識のうちにバランスを取ろうとし、猫背や反り腰といった不自然な姿勢になりやすくなります。これにより、腰や背中、肩、首といった部位に過剰な負担がかかり、慢性的な痛みやこりの原因となります。

特に、赤ちゃんを抱っこしたり授乳したりする際の姿勢は、骨盤の歪みと相まって、腰や肩への負担をさらに増大させます。また、骨盤の歪みが股関節や膝、足首といった下半身の関節にも影響を及ぼし、歩行時の痛みや違和感につながることもあります。

1.2.2 体型崩れや尿漏れなどのトラブル

産後の骨盤の歪みは、見た目の変化や機能的なトラブルにもつながります。骨盤が歪んだり開いたりしたままだと、お腹周りの筋肉が緩み、ポッコリお腹の原因となることがあります。また、お尻の筋肉がたるんだり、股関節が外側に広がって見えるなど、体型が妊娠前の状態に戻りにくくなることがあります。

さらに深刻な問題として、骨盤底筋群の機能低下による尿漏れ(尿失禁)が挙げられます。骨盤底筋群は、骨盤の底に位置し、膀胱や子宮などの内臓を支え、排泄をコントロールする重要な役割を担っています。出産時のダメージや骨盤の歪みにより、この骨盤底筋群が緩んだり弱まったりすると、くしゃみや咳、重いものを持ち上げた際などに、意図せず尿が漏れてしまうことがあります。これは多くの産後女性が悩むデリケートな問題であり、生活の質を大きく低下させる要因にもなりかねません。

骨盤の歪みは、自律神経の乱れや血行不良を引き起こし、冷えやむくみ、便秘といった不調にもつながることがあります。これらの不調は、産後の育児のストレスと相まって、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の適切なケアが重要となります。

2. 産後骨盤矯正ベルトの効果と種類 失敗しない選び方のポイント

産後のデリケートな時期に、骨盤を適切にケアすることは非常に重要です。そのサポート役として広く活用されているのが、産後骨盤矯正ベルトです。この章では、産後骨盤矯正ベルトがどのような役割を果たし、どのような効果が期待できるのか、そして数ある種類の中からご自身に合った一本を見つけるための選び方のポイントを詳しくご紹介いたします。

2.1 産後骨盤矯正ベルトの役割と期待できる効果

産後骨盤矯正ベルトは、出産によって緩んだ骨盤を物理的に支え、安定させることを主な役割としています。妊娠中に分泌されるホルモンの影響や、出産時の骨盤への負担により、骨盤周辺の関節や靭帯は一時的に緩んでいます。この状態を放置すると、様々な体の不調につながる可能性があります。

産後骨盤矯正ベルトを適切に装着することで、以下のような効果が期待できます。

  • 骨盤の安定化: 緩んだ骨盤を適度に締め付け、グラつきを抑えることで、骨盤が安定しやすくなります。
  • 姿勢のサポート: 骨盤が安定することで、正しい姿勢を保ちやすくなり、体への負担を軽減します。
  • 腰痛や股関節痛の軽減: 骨盤の不安定さが原因で生じる腰や股関節周辺の痛みを和らげる助けとなります。
  • 体型戻しの補助: 骨盤が正しい位置に戻ることをサポートし、産後の体型戻りを促す一助となります。
  • 骨盤底筋への負担軽減: 骨盤が安定することで、骨盤底筋への過度な負担を軽減し、尿漏れなどのトラブル対策にもつながります。

ただし、ベルトはあくまで補助的な役割を果たすものであり、装着するだけで骨盤が完全に矯正されるわけではありません。適切なケアと併用することで、その効果を最大限に引き出すことができます。

2.2 産後骨盤矯正ベルトの種類と特徴

産後骨盤矯正ベルトには、主にサポートする範囲や目的によっていくつかの種類があります。ご自身の骨盤の状態や、求める効果に合わせて適切なタイプを選ぶことが大切です。

2.2.1 骨盤全体をサポートするタイプ

このタイプは、骨盤全体を幅広く覆い、全体的な安定感を重視するものです。恥骨結合から仙腸関節まで、骨盤の広範囲をサポートすることで、より強い固定感と安心感が得られます。出産直後で骨盤全体が不安定に感じられる方や、強いサポート感を求める方におすすめです。

2.2.2 仙腸関節を安定させるタイプ

仙腸関節とは、骨盤の後ろ側にある仙骨と腸骨をつなぐ関節のことです。このタイプは、仙腸関節周辺に特化して圧をかけ、ピンポイントで安定させることを目的としています。比較的細身のものが多く、動きやすさを確保しながら、仙腸関節のグラつきによる不調を和らげたい場合に適しています。スポーツを再開したい方や、日常動作での動きやすさを重視する方にも選ばれています。

これらの特徴を分かりやすくまとめたものが以下の表です。

タイプ主な特徴期待できる効果おすすめの状況
骨盤全体をサポートするタイプ骨盤全体を幅広く覆い、面ファスナーなどでしっかり固定する骨盤全体の安定化、強い固定感、広範囲のサポート出産直後で骨盤全体が不安定な時期、強いサポート感を求める場合
仙腸関節を安定させるタイプ仙腸関節周辺に特化して装着し、ピンポイントで圧をかける仙腸関節の安定化、動きやすさ、ピンポイントのサポート仙腸関節の不安定さが気になる場合、日常動作や運動時の動きやすさを重視する場合

2.3 失敗しない産後骨盤矯正ベルトの選び方

ご自身にぴったりの産後骨盤矯正ベルトを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。快適に継続して使用できるよう、以下の点に注目して選びましょう。

2.3.1 素材と通気性で選ぶ

産後骨盤矯正ベルトは、長時間肌に直接触れることが多いため、素材の質と通気性は非常に大切な要素です。肌触りの良い綿素材や、汗をかいてもムレにくいメッシュ素材などがおすすめです。通気性の悪い素材を選ぶと、かぶれやかゆみの原因となることがあります。特に夏場や、汗をかきやすい体質の方は、通気性の良いものを選ぶと快適に過ごせます。

2.3.2 サイズとフィット感で選ぶ

ベルトの効果を最大限に引き出すためには、ご自身の体に合った正しいサイズを選ぶことが不可欠です。サイズが合わないと、効果が得られないばかりか、かえって体に負担をかけることにもなりかねません。多くのベルトには、ヒップサイズなどを測って選ぶ目安が示されていますので、必ず計測してから選びましょう。

また、実際に装着した際のフィット感も重要です。きつすぎると血行不良や不快感の原因になり、緩すぎるとサポート効果が十分に得られません。適度な締め付け感があり、骨盤をしっかりと包み込むようなフィット感が得られるものを選びましょう。可能であれば、試着して、座ったり歩いたりしたときの感覚を確認することをおすすめします。

2.3.3 着脱のしやすさで選ぶ

産後は赤ちゃんのお世話などで非常に忙しい時期です。毎日使うものだからこそ、着脱のしやすさは継続の鍵となります。一人で簡単に装着でき、微調整がしやすいデザインのものが便利です。面ファスナータイプや、二重構造で締め付け具合を調整できるタイプなど、様々な工夫が凝らされていますので、ご自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

これらのポイントを踏まえ、ご自身の体の状態やライフスタイルに合った産後骨盤矯正ベルトを選ぶことで、より快適で効果的な産後ケアが可能になります。

3. カイロプラクティックが産後骨盤矯正にもたらすもの

3.1 カイロプラクティックとは 産後ケアにおける役割

カイロプラクティックは、手技を用いて背骨や骨盤の歪みを調整し、神経系の働きを正常に導くことで、体が本来持つ自然治癒力を高めることを目指す専門的なケアです。特に産後の体は、妊娠と出産を経て骨盤が大きく変化しており、この時期の骨盤は非常にデリケートな状態にあります。

産後の骨盤の緩みや歪みに対して、カイロプラクティックでは、無理のない優しい手技で調整を行います。これにより、骨盤の安定性を高め、神経機能の回復を促し、産後の不調の改善に貢献いたします。産後の骨盤の歪みは、単なる見た目の問題だけでなく、全身のバランスや内臓機能にも影響を及ぼすことがありますので、こうした根本的な原因にアプローチすることは、産後のお母さんの体調回復をサポートする上で重要な役割を担っています。

3.2 カイロプラクティックの施術内容と期待できる効果

3.2.1 骨盤の歪みを専門的に調整

カイロプラクティックの施術では、まず詳細な問診と検査を通じて、お客様一人ひとりの骨盤の状態や歪みの特徴を把握します。触診や動作分析によって、どの関節に制限があり、どの筋肉が緊張しているのかを丁寧に確認いたします。

その後、お客様の体の状態に合わせた専門的な手技を用いて、骨盤の関節の動きを改善し、正しい位置へと調整していきます。産後の骨盤は特にデリケートなため、強い力を用いるのではなく、体に負担の少ないソフトな調整が特徴です。

この専門的な調整により、骨盤の安定性が向上し、それに伴う腰痛や股関節の痛みなどの軽減が期待できます。また、骨盤が正しい位置に戻ることで、姿勢の改善にもつながり、産後の体型崩れの悩みの解消にも寄与いたします。

骨盤の歪みと関連する主な症状カイロプラクティックのアプローチ
腰痛、股関節痛、恥骨痛骨盤の関節の可動域改善、筋肉の緊張緩和
姿勢の悪化(反り腰、猫背)骨盤の傾きや捻じれの調整、重心のバランス改善
尿漏れ、骨盤底筋の機能低下骨盤の安定性向上、神経機能の正常化
足の長さの違い、歩行時の違和感仙腸関節や股関節の調整

3.2.2 全身のバランスを整える

カイロプラクティックは、骨盤だけでなく、全身の骨格や神経系のバランスを重視します。骨盤の歪みは、背骨を通じて首や肩、さらには手足の関節にまで影響を及ぼすことがあります。そのため、カイロプラクティックでは、骨盤の調整と同時に、背骨全体の歪みや関節の動きも確認し、必要に応じて調整を行います。

全身のバランスが整うことで、神経伝達がスムーズになり、体が本来持つ機能が最大限に発揮されやすくなります。これにより、産後に起こりやすい腰痛、肩こり、頭痛などの全身の不調の改善が期待できます。また、自律神経のバランスが整うことで、疲労感の軽減や睡眠の質の向上にもつながり、産後の体調回復を総合的にサポートいたします。

産後の体は、育児による負担やホルモンバランスの変化など、様々なストレスにさらされています。カイロプラクティックは、体の内側から健康を支え、お母さんが快適な毎日を送れるようお手伝いいたします。

全身のバランスの崩れと関連する主な不調カイロプラクティックのアプローチ
肩こり、首の痛み、頭痛背骨全体の歪み調整、姿勢改善
全身の倦怠感、疲労感神経機能の正常化、自律神経のバランス調整
手足のしびれ、冷え末梢神経への圧迫軽減、血行促進
睡眠の質の低下、イライラ自律神経の調整、心身のリラックス促進

4. 産後骨盤矯正ベルトとカイロプラクティックの併用が鍵となる理由

産後の骨盤ケアにおいて、骨盤矯正ベルトとカイロプラクティックはそれぞれ異なるアプローチで効果を発揮します。しかし、これらを単独で利用するよりも、互いの長所を活かし、短所を補い合う形で併用することが、より効果的で持続的な産後骨盤矯正を成功させるための鍵となります。

4.1 それぞれのメリットを最大限に活かす相乗効果

産後骨盤矯正ベルトは、日々の生活の中で物理的に骨盤をサポートし、安定させる役割を担います。一方、カイロプラクティックは、専門的な手技によって骨盤の歪みを根本から調整し、全身のバランスを整えることを目指します。この二つを組み合わせることで、単独では得られない相乗効果が期待できます。

ケア方法主な役割と効果併用によるメリット
産後骨盤矯正ベルト・骨盤の物理的なサポートと安定
・日常動作時の負担軽減
・正しい姿勢の意識付け
・カイロプラクティックで整えた状態の維持をサポート
・日常生活での安定感向上
・骨盤の戻りを促す持続的な働き
カイロプラクティック・骨盤の歪みの専門的な調整
・仙腸関節の機能改善
・全身のバランス調整と神経機能の改善
・ベルトではできない根本的な歪みの改善
・骨盤周りの筋肉や関節の動きを正常化
・ベルトの効果を最大限に引き出す土台作り

このように、カイロプラクティックで骨盤の歪みを専門的に調整し、その整った状態をベルトで日常的にサポートすることで、より早く、そして安定した骨盤の状態を取り戻すことが期待できるのです。

4.2 カイロプラクティックで整えた骨盤をベルトで維持する

カイロプラクティックの施術によって、骨盤は本来あるべき位置へと調整され、関節の動きや周囲の筋肉のバランスが整えられます。しかし、産後の緩んだ骨盤は、日々の育児や家事、授乳時の姿勢などによって、再び歪みやすい状態にあります。

そこで、カイロプラクティックで調整された骨盤の状態を、産後骨盤矯正ベルトが強力にサポートします。ベルトを適切に装着することで、骨盤が安定し、外部からのストレスや日常の動作による負担が軽減されます。これは、整えられた骨盤の状態を長期間維持し、再度の歪みを予防するために非常に重要な役割を果たします。

ベルトは、骨盤の関節や靭帯への過度な負担を和らげ、骨盤周りの筋肉が正しく機能するための手助けもします。これにより、カイロプラクティックによる施術効果が持続しやすくなり、より効率的な骨盤の回復へと繋がっていくでしょう。

4.3 併用時の注意点と最適なタイミング

産後骨盤矯正ベルトとカイロプラクティックの併用は非常に有効ですが、いくつかの注意点と最適なタイミングを理解しておくことが大切です。

4.3.1 併用時の注意点

  • 専門家との連携
    カイロプラクティックの施術を受ける際には、ベルトの使用状況や体の状態を必ず伝え、専門家のアドバイスを受けながら使用してください。自己判断での過度な使用は避けるべきです。
  • ベルトの正しい装着
    ベルトは正しい位置に、適切な強さで装着することが重要です。締めすぎは血行不良や筋肉の硬直を招く可能性があります。装着方法に不安がある場合は、専門家に確認してもらいましょう。
  • ベルトだけに頼りすぎない
    ベルトはあくまでサポート役であり、根本的な骨盤の歪みや機能不全を完全に解決するものではありません。カイロプラクティックによる専門的な調整と、ご自身でのセルフケアと組み合わせて、総合的なアプローチを心がけてください。

4.3.2 最適なタイミング

産後の骨盤矯正を開始するタイミングは、個人の体の回復状況や出産方法によって異なります。一般的には、産後1ヶ月検診で許可が出てから、カイロプラクティックの施術を開始することを検討される方が多いです。ベルトの装着も、体の状態が落ち着いてからが望ましいでしょう。

カイロプラクティックの施術を受け始めたら、その直後からベルトを併用することで、調整された骨盤の状態を初期段階からしっかりと維持することができます。ただし、必ずカイロプラクターと相談し、ご自身の体に合った最適な開始時期や使用期間を決定してください。急がずに、ご自身のペースで無理なくケアを進めることが、成功への近道となります。

5. 産後骨盤矯正を成功させるための総合的なケア方法

産後の骨盤ケアは、産後骨盤矯正ベルトとカイロプラクティックによる専門的なアプローチだけでなく、ご自宅での継続的なケアと専門家との連携が不可欠です。多角的な視点からアプローチすることで、より効果的かつ持続的な改善を目指せます

5.1 産後骨盤矯正ベルトの正しい装着方法と使用期間

産後骨盤矯正ベルトは、正しく装着することでその効果を最大限に引き出すことができます。誤った装着は、かえって体に負担をかけたり、効果が半減したりする可能性がありますので注意が必要です。

項目ポイント
装着開始時期産後すぐから使用を開始できます。ただし、帝王切開の場合は傷口が落ち着いてから専門家と相談して始めましょう。
装着位置骨盤の一番広い部分、お尻の少し上あたりにくるように巻きつけます。仙腸関節を安定させることを意識し、腰骨のでっぱり(上前腸骨棘)と大転子を結ぶラインに沿わせるのが一般的です。
締め付け具合きつすぎず、ゆるすぎない「心地よいフィット感」が重要です。指が2~3本入る程度が目安とされます。きつすぎると血行不良や体への負担となり、ゆるすぎると効果が期待できません。
装着時間日中の活動時に装着し、就寝時は外すのが一般的です。長時間の装着は皮膚トラブルや筋力低下を招く可能性もあるため、専門家のアドバイスに従いましょう。
使用期間個人差はありますが、産後6ヶ月程度を目安とすることが多いです。骨盤が安定してきたら徐々に使用時間を減らしていくのが理想的です。

正しい装着方法を身につけるためにも、初めて使用する際はカイロプラクティックの専門家にご相談いただくことをおすすめします。

5.2 カイロプラクティック施術後の自宅での過ごし方

カイロプラクティックの施術で整えられた骨盤の状態を維持するためには、施術後のご自宅での過ごし方が非常に重要です。日常生活の中で意識すべき点を守ることで、施術効果を長持ちさせ、産後骨盤の安定を促します。

施術後は、水分をこまめに摂ることを心がけましょう。体の巡りを良くし、調整された骨格の定着を助けます。また、急な動きや無理な姿勢は避け、安静に過ごす時間を設けることも大切です。

日常生活では、以下の点に注意してください。

  • 正しい姿勢を意識する: 座る時も立つ時も、骨盤がまっすぐになるように意識しましょう。特に授乳時や抱っこする際は、猫背にならないように注意が必要です。
  • 長時間同じ姿勢を避ける: 長時間座りっぱなしや立ちっぱなしは骨盤に負担をかけます。適度に休憩を挟み、体を動かすようにしましょう。
  • 重いものを持つ際の注意: 赤ちゃんを抱っこする際や、買い物袋を持つ際など、重いものを持つときは、腰だけでなく膝も使って持ち上げるように意識し、片側に負担が偏らないようにしましょう。

施術後の体はデリケートな状態です。専門家からのアドバイスがあれば、それを忠実に守ることが回復への近道となります。

5.3 骨盤底筋トレーニングなど自宅でできるセルフケア

産後の骨盤ケアは、専門家による施術やベルトの使用だけでなく、ご自宅でできるセルフケアも非常に有効です。特に、骨盤底筋トレーニングは、産後の尿漏れや子宮脱の予防、そして骨盤の安定に大きく貢献します

骨盤底筋は、骨盤の底にあるハンモック状の筋肉群で、膀胱や子宮、直腸を支える重要な役割を担っています。出産によってダメージを受けやすいため、意識的に鍛えることが大切です。

セルフケアの種類内容とポイント
骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)仰向けに寝て膝を立てます。肛門、膣、尿道のあたりを「キュッと締める」「持ち上げる」イメージで、ゆっくりと数秒間キープし、その後ゆっくりと緩めます。これを数回繰り返しましょう。 ポイントは、お腹やお尻の筋肉に力を入れすぎず、骨盤底筋だけを意識することです。最初は感覚がつかみにくいかもしれませんが、毎日少しずつ続けることが大切です。
軽いストレッチ股関節周りや腰回りの軽いストレッチも、骨盤の柔軟性を保ち、血行を促進します。無理のない範囲で、ゆっくりと行いましょう。 例えば、開脚ストレッチや、猫のポーズ(キャットアンドカウ)などは、骨盤周りの筋肉を優しくほぐすのに役立ちます。
姿勢の意識日中の立ち方や座り方、授乳時の姿勢など、常に骨盤が安定する姿勢を意識することがセルフケアの基本です。正しい姿勢は、骨盤への負担を軽減し、歪みの予防にもつながります。

セルフケアは、無理なく継続できる範囲で行うことが最も重要です。少しでも痛みを感じる場合はすぐに中止し、カイロプラクティックの専門家にご相談ください。

5.4 専門家と連携する重要性

産後の骨盤ケアは、ご自身の努力だけでなく、カイロプラクティックの専門家との継続的な連携が成功の鍵となります。専門家は、あなたの体の状態を正確に評価し、最適なケアプランを提案してくれます。

専門家と連携するメリットは以下の通りです。

  • 個別の状態に合わせたアドバイス: 骨盤の歪み方や体の不調は人それぞれです。専門家は、あなたの体の状態に合わせて、ベルトの選び方や装着方法、カイロプラクティックの施術計画、自宅でのセルフケア方法について具体的なアドバイスを提供します。
  • 変化への対応: 産後の体は日々変化します。専門家は定期的なチェックを通じて、骨盤の状態の変化を把握し、その時々に最適なケアへと調整してくれます。
  • 疑問や不安の解消: 産後の体に関する疑問や不安は尽きないものです。専門家は、そうした疑問に丁寧に答え、安心してケアに取り組めるようサポートします。
  • 継続的なモチベーション維持: 一人でケアを続けるのは難しいこともあります。専門家との定期的な対話は、モチベーションを維持し、長期的なケアを成功させるための大きな支えとなります。

産後骨盤矯正は、一時的なものではなく、長期的な視点でのケアが大切です。専門家と二人三脚で、健康で快適な産後ライフを目指しましょう。

6. まとめ

産後の骨盤ケアは、女性の健康と美しい体型を取り戻すために欠かせません。産後骨盤矯正ベルトは骨盤の安定を助け、カイロプラクティックは専門的な調整で歪みを根本から整えます。この二つを組み合わせることで、カイロプラクティックで整えた骨盤をベルトで維持するという、最大の相乗効果が期待できます。正しいベルトの選び方や装着方法、自宅でのセルフケアも大切です。専門家のサポートを受けながら、ご自身の体に合った最適なケアを見つけることが、産後骨盤矯正成功への鍵となります。何かお困りごとがありましたら、ぜひ当院へお問い合わせください。

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ABOUT US
寺田 修司茨城出身 50代 カイロプラクター
茨城県つくば市にて2院のカイロプラクティック院を経営しています。 施術実績のべ20万人以上!  日本カイロプラクティックセンターつくば 院長  日本カイロプラクティックセンターつくばANNEX 総院長  東洋カイロプラクティック協会 会長。  NPO法人東洋カイロプラクティック普及協会 会長  元横浜カイロプラクティック学院・臨床講師  施術者養成講座 主宰  歯並び育成アドバイザー 肩こりが歯並びやくいしばりから来ていることに注目し、歯並び育成アドバイザーの資格取得。 歯科医師向けの姿勢改善の為の講師をしています。